Twitterを使って採用活動や営業活動を行う場合、アカウント設計に関する各種変数に注意する必要があります。
この記事では、採用活動・営業活動でTwitterを活用する際に、DMの返信率を上げるためのポイントを紹介しています。プロフィール画像やヘッダー画像はどのようなものを設定すればいいのか、固定投稿の内容や投稿頻度、投稿内容などについて解説しているため、Twitterを営業や採用で有効活用したい方はぜひ参考にしてください。
5.3-ターゲット設定:伝えたい人に正確に伝える
6.3-実際の利用者の声を参考に
アカウント設計する上での変数
Twitterで営業活動や採用活動を行うにあたっては、
アカウント設計の変数 に注意しなければなりません。具体的なポイントとなる変数には以下のようなものがあります。
- プロフィール画像
- ヘッダー画像
- アカウント名
- プロフィール文章
- 固定投稿
- 投稿
- 認証済みアカウントかどうか
これらの点を意識するだけでも、より効果的な営業活動・採用活動が可能となります。では、具体的にどのように設計すればいいのでしょうか。引き続き各変数で気をつけるべきポイントを紹介します。
それぞれの変数ごとに気を付けるべきポイント
ここでは、先ほど挙げたアカウント設計における変数で気を付けるべきポイントについて解説します。どういった設計がいいのか、逆にどういったことをするとよくないのかといった点についても取り上げているため、Twitterをビジネスシーンで活用したい方はぜひ参考にしてください。
プロフィール画像
プロフィール画像は、フォロワーからの信頼獲得につながる重要なものです。そのため、実際の人物の画像を使用することをおすすめします。例えば、採用活動でTwitterを活用する場合、実際の採用担当者の顔写真をプロフィール画像にしたほうが、応募者は親しみを持ちやすいでしょう。また、営業活動の場合も同じです。
顔写真を設定したうえで、ツイートをこまめに行っていれば、実際に初めて会ったときでも、すでに何度も会ったことのあるような感覚になるかもしれません。
一方で、会社のロゴやフリー素材などを使用すると、担当者の雰囲気がわからないため、自動でツイートを行っているのではないか、といった印象を持ちやすくなります。
信頼を獲得し、DMの返信率を高めるためにも、プロフィール画像は担当者の顔写真など、実際の人物の写真を使用するようにしましょう。
ヘッダー画像
プロフィール画像が採用活動や営業活動の担当者を示す役割を持つ一方で、ヘッダー画像はより多くの情報を提供する際に活用できるものです。ヘッダー画像は、その時にアピールしたい情報を記載することで、広告として役割を果たしてくれます。
例えば、営業用のTwitterアカウントであれば、商品情報の概要を掲載することで、アカウントを訪れた人の目に情報を止まりやすくすることができるでしょう。新商品の発売が近いときは、その商品の情報を載せるのもおすすめです。また、採用活動であれば、直近の会社説明会の日程を記載することができるでしょう。
ヘッダー画像は無料で利用できる広告枠と考えることができるため、何も設定しないといったことは避けてください。また、情報の鮮度を保つためにも、一定のタイミングでヘッダー画像は変更するようにしましょう。
アカウント名
アカウント名に関しては、本名を設定することが望ましいです。これはプロフィール画像同様、フォロワーからの信頼獲得や安心感を与えることができるためです。Twitterの場合、ハンドルネームを使用しているユーザーは少なくありません。しかし、採用や営業など、実際にフォロワーと対面する可能性がある場合、ハンドルネームだと誰がツイートをしているのかわからず、親しみやすさがないため、本名を使用することをおすすめします。
プロフィール文章
プロフィール文章は、DMを受信した時に一番に目に止まる部分です。プロフィール文章を読んだうえで、DMに返信するかどうかを判断する人もいるため、返信率を高めるのであれば、プロフィールは丁寧に作成することが大切です。例えば、採用活動においても営業活動においてもビジネスの内容を記載することで、自分たちがどういった会社なのか理解してもらうことができるでしょう。ビジネスに関する具体的な情報としては以下のようなものが挙げられます。
- 会社の名前
- 会社の業種や分野
- 採用・営業担当者の名前
- 担当者の経歴・保有資格
会社名でTwitterアカウントを運営する場合、社名や業種、分野などの情報は欠かせません。一方で社員の個人名でアカウントを運営する場合、名前や経歴、仕事に関連する保有資格などがあると、ユーザーは興味を持ちやすいでしょう。
プロフィール文章もヘッダー画像と並んで自社をアピールできる非常に重要な部分となるため、一言しか記載しないなど、情報量が少なくならないように注意してください。
ちなみに、プロフィールに自社のウェブサイトのリンクを貼ることも大切です。営業用のアカウントであれば、お客さまにチェックしてもらいたい商品ページを、採用活動用のアカウントであれば、採用ページを設定しましょう。そのほかにも、会社の所在地や商品の配送ができるエリアなどの位置情報、実店舗を持つ企業の場合は店舗の営業時間なども記載しておくことをおすすめします。
固定投稿
Twitterでは、1つのツイートをタイムラインの最上位に固定しておくことができます。固定投稿は第二のプロフィール文章ともいえるものであるため、うまく活用しましょう。
例えば、プロフィール文章では会社の基本情報を掲載し、固定投稿では、自社の商品や採用活動に関する最新の情報を掲載するといった形です。
また、営業用のアカウントの場合、その時に行っているセールやプロモーションに関する情報、直近で発売される新商品の情報を固定投稿に設定するといったこともできるでしょう。
固定投稿に関しては、数ヶ月など長期間に渡って同じツイートを固定していても問題ありません。例えば、長期間のキャンペーンを行っている場合などです。ただし、ほかに伝えるべき情報はないのか、定期的に確認し、必要に応じて固定投稿の内容を変更することも大切です。
固定投稿をこまめに更新していれば、アカウントをしっかりと稼働させていることがわかり、フォロワーからの信頼感も高まるため、結果的にDMの返信率向上にもつながるでしょう。
投稿
TwitterをはじめとしたSNSは、こまめに投稿することが大切です。定期的に投稿することで上位に表示されるため、こまめ投稿することを心がけてください。いくら重要な情報を投稿していたとしても、投稿頻度が少なければ多くの人の目に止まらないため、求職者や自社商品のターゲットとなる人にアプローチができません。定期的に投稿することで、そのアカウントを目にする機会が増え、興味や関心を抱くようになります。
また、投稿頻度だけでなく、投稿内容にも注意する必要があります。当然ながら、採用活動や営業活動に関連する内容の投稿をすることが大切です。具体的には以下のような内容が挙げられます。
採用活動の場合
- 事業内容
- 会社の理念
- 会社説明会の日程
- 選考スケジュール
- 募集要項
- 社内制度
- 社員が働く様子
など
営業活動の場合
- 商品情報
- 商品の便利な活用方法
- 購入方法
- 実際に商品を使用している様子
など
また、採用活動や自社商品に直結する部分だけでなく、Twitter担当者のプライベートに関する投稿をすることでフォロワーからも親近感を持ってもらいやすくなり、DMにも返信しようとする人が増えると考えられます。
一方で、会社に対する愚痴や不満など、ネガティブな内容の投稿は避けてください。いくらそれが事実だとしても、その投稿を目にするフォロワーはいい印象を受けないためです。また、パーソナルな部分を出すことは大切ですが、その割合が多くなりすぎると何に関するアカウントなのかわからなくなってしまうため、注意してください。
フォロー数・フォロワー数
フォロワー数とフォロワー数はアカウントの見栄えに影響するものです。例えば、フォロー数が少なく、フォロワー数が多いアカウントだと「このアカウントは人気があるんだな〜」となり、興味を持ってもらえるかもしれません。また、人気のアカウントであることが信頼感や安心感につながり、DMの返信率アップも期待できるでしょう。
フォロワー数を増やすためには、フォロワーにとって有益な情報をこまめに発信することが大切です。また、自分からフォローすることも忘れてはいけません。
フォロー数・フォロワー数の見栄えをよくするためには、定期的にフォロー数の調整、つまりフォロー解除を行うこともポイントとなります。ただし、短期間でフォロー数を増やし、そこからフォロワー数を増やしたうえで、一気にフォロー解除をするとフォロワーからの印象が悪くなるため、フォロー解除を行う際には注意してください。
また、採用アカウント、営業アカウント共にフォロワーを購入するようなことはしないでください。特に現在のTwitterではインプレッションも表示されるため、フォロワー数に対してインプレッションが少ないと、「このアカウントはフォロワーを買っているのでは?」とすぐに疑われてしまいます。
いいね
Twitterでは、各ユーザーがどのような投稿に「いいね」をしているのか確認することができるため、いいねにも注意しなければなりません。
例えば、営業用のアカウントで競合他社の商品に関するツイートにいいねをしていると「他社製品の方が優れているのかな?」という印象を抱きかねません。また、採用活動や営業活動に全く関係のないツイートへのいいねもフォロワーの印象に影響を与えます。例えば、ゴシップ系のツイートにいいねをしている、アダルト系のツイートにいいねをしているのを見ていい印象を抱く人は少ないでしょう。
プライベートで使用するアカウントではないため、いいねをする投稿は採用や営業に関連するもののみにしてください。
具体的には、採用活動であれば説明会の感想をツイートしている学生の投稿や、自社に興味を持っている学生の投稿などが当てはまります。また、営業活動であれば、自社製品を実際に利用した人のツイートや商品の購入を検討している人のツイートなどです。
アカウントに関連するツイートにいいねをしていれば「序のアカウントはちゃんとしているんだな」という印象を持ってもらいやすくなるため、結果的にDMの返信率も高まるでしょう。
リプライ
TwitterをはじめとしたSNSにおいては、人柄がわかることが大切です。そして、その人がらや人間味を表すことができるのがリプライです。
リプライはDMとは違って第三者にも見えるものであるため、リプライを通してコミュニケーションをとっていることがわかれば、信頼獲得にもつながり、DMの返信率にもポジティブな影響を与えると考えられます。
例えば、採用活動に関する疑問や商品に関する質問などに対してリプライをするといったイメージです。
リプライが多くなりすぎると返信が難しくなる可能性がありますが、できるだけリプライに答えるようにしてください。
認証済みアカウントかどうか
Twitterは、TwitterBlueの申請をすることで、認証アカウントのマークを付与してもらえるようになりました。
認証済みのアカウントになっていない場合、DMの設定によってはDM自体を送信できない可能性があります。そのため、DMの返信率を上げたいのであれば、認証済みアカウントになっておくことが大切です。
認証済みアカウントは、見た目的にも「認証された信頼できるアカウント」という印象につながります。信頼の有無はDMを返信するかどうかにもつながる重要な部分であるため、認証済みであることがDMの返信率アップにつながる可能性があります。
認証済みアカウントにするにはコストがかかるため、躊躇する人もいるかもしれませんが、認証済みになれば、投稿の文字数制限もなくなるため、より幅広い情報を伝えられるようになるでしょう。
まとめ
今回は、TwitterでDMの返信率を上げるためのポイントについて解説しました。DMの返信率を上げるためには、アカウント設計に関する各種変数を考慮することが大切です。
例えばプロフィール画像はアカウントを運営する本人の画像にする、プロフィール文章や固定投稿を広告欄として活用するといった形です。
アカウントを解説してすぐにDMを返信してもらうことは簡単ではないため、フォロワーの役に立つような情報をこまめに投稿するようにしましょう。今回の内容を参考に、採用・営業のアカウント運用に取り組んでみてください。