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エンジニアをX(旧Twitter)で採用するには?

エンジニアに限らず、SNSの利用と採用活動

エンジニアに限らず、現在の採用活動にSNSの利用は欠かせません。SNSにはマーケティングや情報収集のためのツールという側面がありますが、本来は人とつながるためのツールだからです。

そこで本記事では、まずSNSを活用した採用の概要やメリット・デメリットについて紹介します。そしてこれを踏まえ、エンジニア採用にはX(旧Twitter)がおすすめである理由とその具体的な採用方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

SNSを使った採用活動が注目されている

ターゲットの属性を理解する

SNS採用が注目されている理由

SNS採用のメリット・デメリット

1. SNS採用のメリット

2. SNS採用のデメリット

エンジニア採用と相性が良いのはX(旧Twitter)

エンジニアが自身のポートフォリオを公開している

エンジニア同士のコミュニティを形成している

エンジニアの有名インフルエンサーが技術的な情報や最新トレンドを投稿している

X(旧Twitter)を使ってエンジニアを採用する方法は?

自社でエンジニアを募集する投稿をして自然流入を狙う

エンジニアが「案件を探している」投稿を探す

転職したいと言っているエンジニアを投稿から探す

DMを送信する

まとめ

「Twitter Sales」を活用しよう

SNSを使った採用活動が注目されている

現在、SNSを使った採用活動が注目されています。この項目では、まずSNS採用の概要について紹介します。

内容は以下のとおりです。

  • SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?
  • SNS採用が注目されている理由
  • SNS採用のメリット・デメリット

1つずつ解説します。

SNS採用(ソーシャルリクルーティング)とは?

SNS採用(ソーシャルリクルーティング)は、XやInstagram、Facebook、LINEなどのSNSを活用して採用活動を行うことです。

本来、SNSは自分の日常に関する投稿をしたり、同じ趣味や嗜好を持つ人との交流の場として利用したり、商品やサービスの口コミを収集したりなどに利用されます。企業のマーケティングツールとしても注目されており、公式アカウントを作成して商品の認知獲得やブランディングに活用する企業も増えています。

また、企業の公式アカウントの投稿をチェックしたり、企業名で検索して志望企業の評判をチェックしたりする求職者も多いです。

このように、SNSは個人や企業を問わずさまざまな目的に対応できるプラットフォームなので、さまざまな人や情報が集まります。この特性を生かして採用活動を行うのがSNS採用です。

SNS採用が注目されている理由

SNS採用が注目される理由でもっとも大きいと考えられるのは、やはり企業の採用活動のメインターゲットとも言える10~30代のSNS利用率が高いからです。

総務省の『令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』による10〜30代のSNS利用率は以下のとおりです。

引用:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
<概要> 令和5年6月 12ページ

LINE、X、Instagram、YouTubeなどの利用率は、軒並み50%を超えています。また、プラットフォームによっては特定の年代の利用率が飛び抜けて高いこともわかります。

これらのことから、現代の採用においてSNSは非常に有用であり、目的や狙うターゲットの年代によって特定のSNSを重点的に活用すべきであることなどがわかるでしょう。

もともとSNSは若年層がメインユーザーであるため、新卒採用に活用されていました。ただ近年では、幅広い世代にSNSが浸透してきたため、中途採用においても活用されるようになってきました。

SNS採用のメリット・デメリット

この項目では、SNS採用のメリットとデメリットを紹介します。

SNS採用のメリット

SNS採用のメリットは以下のとおりです。

  • 中小企業の採用にも効果を発揮する
  • 求人広告やエージェントによる募集とは違い、情報を拡散できる(広告ではリーチできないユーザーにも情報が届く)
  • 採用コストを抑えられる(SNSは基本的な利用なら無料。一部、有料プランもあるが金額はリーズナブル)
  • 社内の雰囲気や社風、先輩社員の働く姿など自社のイメージを伝えやすい(ブランディングにつながる)
  • 求職者のSNSアカウントから人柄や素の部分を確認できる(ミスマッチを予防できる)

SNSは、ほとんど費用をかけずに運用できるため、採用活動に多くの費用をかけられない中小企業にとっても有用なツールです。

SNS採用のデメリット

SNS採用のデメリットは以下のとおりです。

  • SNSアカウントが育つまで時間がかかる(アカウントが認知されるまで時間がかかる)
  • 即効性は期待できない(自社のターゲットにピンポイントで応募してもらうのがむずかしい)
  • 投稿コンテンツが不足すると継続できない(アカウントを伸ばすには継続が必須。投稿を継続するためには常にコンテンツを用意する必要がある)
  • 炎上のリスクがある(不適切な表現や内容によって批判の対象になってしまい、それが拡散されると収拾がつかなくなることがある)

SNSは、アカウントがユーザーに認知されるまでに時間がかかります。仮にすでに多くのフォロワーを獲得していたとしても、ただ発信しているだけでは狙ったターゲットに応募してもらえるとは限りません。

そのため、SNS採用では即効性を期待せず、中長期的な目線で継続することが大切です。

エンジニア採用と相性が良いのはX(旧Twitter)

エンジニア採用でもっとも相性が良いとされるのがXです。

主な理由は以下のとおりです。

  • エンジニアが自身のポートフォリオを公開している
  • エンジニア同士のコミュニティを形成している
  • エンジニアの有名インフルエンサーが技術的な情報や最新トレンドを投稿している

1つずつ解説します。

エンジニアが自身のポートフォリオを公開している

エンジニア採用とXの相性が良い理由のひとつに、エンジニアとして働く人たちが自分のポートフォリオを公開していることが挙げられます。

ポートフォリオを確認すれば、そのエンジニアがどれくらいのスキルや知識、経験を持っているかがわかります。また、「どのようなキャリアパスを歩んできたのか?」「これからどのようなキャリアパスを歩みたいのか?」も判断できるでしょう。

このように、スキル・知識・経験・キャリアパスなどを事前にポートフォリオで確認できていれば、高確率でミスマッチを予防することが可能です。

また、エンジニアのポートフォリオを確認するときは以下の内容にも注目しましょう。

  • クライアントから掲載許可を取っているか?
  • 案件やプロジェクトのどの領域を担当したのか?
  • 誰と案件やプロジェクトに取り組んだのか?(部下とともに取り組んだならマネジメントスキルの有無をはかれる。ディレクターなどの役職をまかせられるかも判断できる)
  • どのように案件やプロジェクトに取り組んだのか?(クライアントからの依頼か、自ら提案したのかなど積極性やクライアントからの信頼度をはかれる)

ポートフォリオを事前に確認できれば、面接で確認したいことも明確になるため、面談を有意義なものにできます。

エンジニア同士のコミュニティを形成している

エンジニア採用とXの相性が良い理由の二つ目は、エンジニア同士のコミュニティを形成していることが挙げられます。Xは同じ趣味や嗜好を持つ人同士がフォローし合ったり、コミュニティを形成したりすることが多いからです。

自社のターゲットに近いタイプのエンジニアが集まるコミュニティを見付ければ、効率よく採用活動を行えます。コミュニティの中で自社のターゲットに近いユーザーを見付けたら、その人だけでなくそのフォロワーも新しいスカウト対象の候補になる可能性が高いです。

フォロワーの多いアカウントをひとつ見付けるだけで、スカウト候補を効率よく探し出すことが可能です。

また、コミュニティの中でのコミュニケーションのやり取りを見ていれば、スカウト候補者の人柄やスキル、知識なども確認できます。コミュニティ内のコミュニケーションでは、オーガニック投稿などでは見られない個性やマインドなど、素の部分を確認することもできるでしょう。

エンジニアの有名インフルエンサーが技術的な情報や最新トレンドを投稿している

エンジニア採用とXの相性が良い理由の三つ目は、エンジニア界隈で有名なインフルエンサーが技術的な情報や最新トレンドを投稿していることが挙げられます。このような発信を行うインフルエンサーのアカウントは、当然、エンジニアのアカウントが多くフォローしていると考えられるからです。

前項のエンジニアコミュニティでスカウト候補を見付けたときのように、インフルエンサーのフォロワーの中からも自社のスカウト候補を探せるでしょう。

また、多くのフォロワーが集まるインフルエンサーのアカウントは、自社の認知を拡大するために活用できます。

たとえば、多くのリプライがついているツイートを探してリプライを送ると、他のフォロワーたちからの認知を獲得できます。アカウント名を「(社名)@〇〇エンジニア積極採用中!」などの文言を入れておけば、求職希望のエンジニアアカウントの興味も引けるでしょう。

X(旧Twitter)を使ってエンジニアを採用する方法は?

この項目では、Xを活用してエンジニアを活用する方法について紹介します。

内容は以下のとおりです。

  • 自社でエンジニアを募集する投稿をして自然流入を狙う
  • エンジニアが「案件を探している」投稿を探す
  • 転職したいと言っているエンジニアを投稿から探す
  • DMを送信する

1つずつ解説します。

自社でエンジニアを募集する投稿をして自然流入を狙う

採用方法のひとつ目は、自社でエンジニアを募集する投稿を行って自然流入を狙うことです。

投稿テキストに記載しておくべき内容は以下のとおりです。

  • 事業内容
  • 開発環境
  • 要件
  • 年収・待遇
  • 働き方

上記の内容を可能な限り、くわしく記載しましょう。下記画像のように、箇条書きで記載すると文字数を取り過ぎることなくシンプルに表示できます。

このような内容を投稿し、興味を持ったエンジニアからリプライが付くまで待つのが自然流入です。自然流入を狙う手法は情報を整理し、投稿するだけなのですぐに始められます。

ただ自然流入の場合、多くのインプレッションを獲得して多くのエンジニアの目に触れる状態でなければほとんどリプライは付きません。特に自社アカウントのフォロワーが少ない状態であれば、ほとんどのユーザーに見てもらえないでしょう。

そのため、自社のフォロワーが少ないと感じるなら、まずはフォロワーを増やすための施策を優先してください。

エンジニアが「案件を探している」投稿を探す

採用方法の二つ目は、エンジニアが案件を探している投稿を探す手法です。企業を退職したばかりのエンジニアや仕事を探している駆け出しのエンジニア、案件が終了したばかりのエンジニアなど、「仕事を探している」とアピールしている投稿を狙います。

「こういう案件があれば応募したい!」と投稿に条件を記載している場合が多いので、自社の条件と合っていればプロフィール画面でポートフォリオなどを確認します。

諸々の知識やスキル、実績、条件がマッチしているならその投稿にリプライを送ってスカウトしてみましょう。

ただ実際、このような投稿の母数は多くないのが現状です。

転職したいと言っているエンジニアを投稿から探す

採用方法の三つ目は、「転職したい」と投稿しているエンジニアを探す手法です。このケースも、前項のように「転職希望」「転職先を探しています」といった投稿を探し出し、条件が合っているならリプライを送ってスカウトします。

もし投稿に転職の条件の記載がないなら、まずはそれらを確認するところから始めることになるでしょう。

ただ転職先を探している投稿では、まだ退職の意志を固めていないケースもあり、ポートフォリオを用意していない人もいます。そのため、案件を探しているケースとくらべてスカウトがスムーズに進まないケースも多いです。

そして、この手法も投稿の母数は多くありません。

DMを送信する

採用方法の三つ目は、スカウトしたいアカウントを見付けて直接DMを送る手法です。この手法はエンジニアを名乗っているアカウントの中から自社の条件に合う人を探し出し、ダイレクトにアプローチするものです。

アカウント名やプロフィールからエンジニアであることがわかるため、スカウト対象を見付けるのはそれほどむずかしくないでしょう。

また、この手法はこちらのフォロワー数が少ない状態でもすぐに始められます。

ただ現在、Xは相互フォロー状態か、有料プランである「X
Premium」に加入しなければDMは送れません。そのため、この手法を採用するなら以下のパターンのうちどれかひとつを選択する必要があります。

  • まず相手にリプライを送って事情を説明し、相互フォロー状態になる
  • 月額料金を採用経費と割り切って、自社アカウントをX Premiumにする

ちなみに、X Premiumの旧名は「Twitter
Blue」です。2023年8月5日に名称が変更になっています。

X
Premiumの料金は月額980円(iOSアプリやAndroidアプリ経由の場合は1,380円)です。年払いなら10,280円(iOSアプリやAndroidアプリ経由の場合は14,300円)と、約15%ほどお得になります。

くわしくは公式の案内を確認してください。https://help.twitter.com/ja/using-twitter/twitter-blue

まとめ

Xでエンジニアを採用する方法としてもっとも有効なのがDM送信でしょう。DM送信なら他の方法とは違って選択肢が多くなるからです。スカウト候補者もそれほど苦労することなく、見付けられるでしょう。

ただ、XのDM送信には条件があります。相互フォロー状態か有料プランであるX
Premiumに加入しなければ送付できません。相互フォローの場合、スカウト候補者にこちらをフォローしてもらう必要があるのでハードルは高めです。

そのため、現実的な手法としてはX
Premiumに加入してのDM送付になるでしょう。

X
Premiumの月額料金は転職エージェントなどを利用するのとくらべるとリーズナブルであると言えます。
コストパフォーマンスを考えても損はないと言えるのではないでしょうか。
そして、Dm送信を依頼するならTwitter Salesがおすすめです。

「Twitter Sales」を活用しよう

前項のようなスカウト対象の抽出から送信、管理までを効率的に行うために、「Twitter Sales」の活用がおすすめです。「Twitter Sales」は、XのDMを使った採用活動に特化しており、アカウントリストの抽出・
4500万件のXアカウントをキーワードで検索でき、AIによって最適化されたDM文章を生成し、事前にセットできるスケジューラー、ダッシュボードや返信管理など全ての機能を提供しています。採用担当者はターゲット抽出からスカウト活動までを一元管理でき、結果の改善や返信への対応などに集中することができます。

スカウト活動は、企業が最適なタレントを見つけ、自社の成長を促進するための重要な手段です。Xを活用してスカウト対象を見つけ、適切な手法で接触を図ることで、より多くのタレントとのコネクションを作り上げ、効果的な採用活動を実施しましょう。